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現在の介護問題

年寄りどおし

介護をとりまく問題の数々

私達が生活している社会では、現在急速な少子高齢化が進んでいます。
少子化と高齢化は一見無関係のようですが、現状の社会保障制度では現役世代の支払う税金や社会保障費により高齢者のための保障を行うこととなっているため、2つの問題を切り離して考えることはできません。

少子高齢化が起こる原因はさまざまに分析されていますが、いずれにしても原因となることは1つだけでなく複数の問題が複雑に関連することによって引き起こされています。

超高齢化は本人の生活を自立して行うことができなくするだけでなく、その家族や地域の人々、さらに社会全体のあらゆる年齢層に関連する問題となってきます。
ですので、これからの社会生活においてはその問題点の存在をきちんと把握をし、できることから対処をしていくことを一人ひとりが心がけていくべきでしょう。

介護人材に関する深刻な問題

介護に関する問題の中でも特に深刻度が高いのが、介護を実際に行う人材の不足です。
介護が必要になった高齢者は、介護施設へ入居をするなどしてサービスを受けることになりますが、その際に施設で働く人材が決定的に不足しており、十分なサービスを必要なだけ受けることができなくなってしまっています。

また、そうした施設だけで介護ができない場合には家族がそれを行うことになります。
そのときにも自宅で行う介護は大変に家族への負担が大きく、それが仕事に勤務するための妨げになったり、生活費を大きく圧迫してしまうことになったりします。

寝たきりや認知症となった高齢者はほとんど自分の意志が存在しなくなっているので、そうした人に対して延々と介護を続けていくというのは大変に心理的な負担感も大きく、そのことによって家族同士の気持ちが離れてしまったり、金銭関連で関係に溝ができてしまったりします。

家族が行う介護の中でもとりわけ問題が大きいのは、高齢者が高齢者を介護する「老老介護」です。
老々介護とは、かなり高齢化した夫婦が自身も介護が必要な状態にあるにもかかわらず、配偶者のために介護をしなくてはならないというような状況におかれている人のことです。

そうした老々介護を行う世帯や、独居をしている高齢者は地域の中でも孤立した存在になりがちであり、それがますます症状を悪化させてしまう原因になったりします。

施設の不足を補いサービスを行う人材を増やす必要があります

家庭内で介護を行う場合、どうしても介護を担当するのは家庭内の主婦である女性に偏りがちです。
子育てのために一時的に退職をした女性が復職を目指そうとしても、次に夫の両親や自身の両親の介護が控えているとなると、本格的に仕事に復帰するわけにはいきません。

現在では兄弟姉妹の数が少なかったり、遠方で生活をしていてほとんど連絡もとれないという世帯も多く、そうなると必然的に一番近いところにいる家族のところに両家の介護という負担が集中してきます。

そうした問題は就労人口の減少や心の病の問題などさまざまな別の社会問題の温床となっているため、介護施設とともに人材を確保していくための施策が急がれています。