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子供たちを救うシェルター

子供達シェルター

少子化の裏で進む児童をとりまく貧困の実体

年々深刻度が増している日本における少子化の波ですが、その半面で静かに進行しているのが子供の貧困化です。
日本は世界的には経済的に恵まれた国という風に思われているものの、表には出にくいデータとして先進国の中では最低水準の貧困化が進んでいるということもわかっています。

これは2014年に厚生労働省が発表したデータである「子供の(相対的)貧困率」を見るとその割合が16.3%と過去最低になってしまったということからも明らかで、国内にいる子供のうち6人に1人が「貧困」状態にあるというふうに認定される数字です。

この貧困率は先進20カ国のうち下から4番目であるというのですから、問題の深刻さはもっと広く共有されるべきと言えるでしょう。
ただし上記のデータはあくまでも相対的な基準であって、諸外国における貧困の程度と日本において貧困状態にあるとする子供の状態が全く同じというわけではありません。

しかしながら子供の時期に極度の貧困状態にあるということは、その後の教育機会を大きく損なうことにもなってしまいそれが将来に渡って十分な給与を得ることができる仕事に就くことができないという未来に暗い影を落とす影響となることも心配されます。

子供にとっての居場所がないという問題

貧困状態におかれる子供が多いということを年配世代の人に話すと、「そんなのうちも同じだった」というように問題を必要以上に軽く見られてしまうこともよくあります。

しかし高度成長期まで存在していた日本国内における貧困と現在の貧困はあきらかに質が異なっており、子供の精神面に非常によくない影響を与えるということがわかっています。

美化をするわけではないですが、昭和の頃の貧困家庭の子供というのは貧困ではあっても決して孤独であったわけではなく数多くいた兄弟姉妹や近所の人、親類などに世話をみてもらうことができていたと思います。

しかし現代の子供をとりまく貧困の最も大きな問題は「孤独」であるということで、親ともども家庭が地域から孤立してしまっていることで誰も頼る人がいない、帰る場所もない、話せる人もいないという状況が貧困とともに襲いかかってきます。

そうした孤独感は子供にとって自己否定感を根強く植え付けることになってしまい、それが将来の人格形成にも関わってきてしまいます。
ですのでもし「自分の家も昔は貧乏だった」という人も今の子供を同一視することなく、より深刻な状態に置かれているということをしっかり理解してもらいたいです。

子供が駆け込むことができる場所づくり

そこで今都心部などを中心に一つの動きとして広がっているのが子供のための駆け込み寺としての存在です。
NPO組織として空き家などを活用していつでも子供が来ることができる場所を提供したり、子供が気軽に食事をとることができる場所をつくったりしています。

本格的なものとして「こどもシェルター」というものがあり、こちらは家庭が崩壊しており虐待や暴力、ネグレクトが常態化している子供を預かり生活をしていくことができるようにしています。

ただしこうしたシェルターへの駆け込みは子供だけで判断することは難しく、ほとんどが近所の人や子供同士の友達関係からの発見として機能しています。
身近にいる子供の異変に気づいたら、まさかと思わず地域の福祉窓口に相談をしてみてください。